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作曲家の気持ち

 

ただ今ドビュッシーの喜びの島をレッスンしている生徒さんがいる話は以前しました。とても長い曲なので変化が沢山有り解釈に付いて悩みながら練習しているみたいです。喜びの島はドビュッシーが恋人と、二人だけで島に遊びに行くとても明るい曲です。ドビュッシーがどんなに嬉しいか、この明るい曲を聴けば気持ちが良く通じます。しかし生徒さんは調べたら確かな説ではないのですが、再婚して二番目の奥さんと島に行った話だ、と調べてきたのです。それがまだ前の奥さんと別れてないで、後の妻になる女性と遊びに行ったのか、別れてから行ったのかがわからないところ。生徒さんはまだ別れていないことを想定して、暗い旋律は最初の奥さんへの後ろめたさ、と解釈した様です。その話を聞いて私は、こんなに明るい曲なのだから、前の奥さんの事など考えていないわよ!恋人しか見えていないのよ!暗い部分は恋人が船酔いか何かして心配しているのだと思うわよ。と言いました。すると生徒さんが、あっ!そうなんだ!目からうろこです!と分かった様子でした。この曲が何となく分かり弾きやすくなって良かった。それぞれの曲には作曲家の想いが入っているので、近代の作曲家になるとまたイメージするのも大変ですね。でも解釈の為とはいえ、調べてきた生徒さんは立派だと感じました。